ティンカリングをはじめよう-アート、サイエンス、テクノロジーの交差点で作って遊ぶ-
スタッフのおすすめ本
2024年12月26日(木)
スタッフのおすすめ本
本棚ってワクワクしますよね!スタッフの藤森です。今回は、工作室の本棚の中でも真っ白な背表紙と小さめのサイズ感が特徴的な、工具のビジュアルブックをご紹介します。
いきなりですが、工作室で本を開くのはどういうときでしょうか。何を作ろうか思索するため・今自分が作ろうとしているものの更なるアレンジ方法を探して・接着剤が乾くのを待つ間の暇つぶし…。色々な目的がありますが、せっかく読むなら有益なまだ見ぬ情報を手に入れたいですよね。
この本のすごいところは、そうした主張が一切ないこと。工作室でこの本を読むとき、ものづくりの合間に自分の作品から少し離れて、真っ白な背表紙の、中身がわからない小さな本をわざわざ手に取ることができる、という事実が生まれます。しかも中身も使い方などは一切なく、工具の名前とスケッチのみ。
その事実は、自分のなかに余裕とか遊びとか、ルーズさとも呼べるものが残されていることを教えてくれます。「つくる、なおす、つくりかえる」を実行するとき、その類のルーズさの存在を自覚している時の方が色々とうまくいくのかもしれません。(私の失敗はだいたい乾いていない時と手順を省略した時に起こります…笑)
なにせ背表紙が真っ白なので、工作室の本棚の中から見つけるのは難しいかもしれませんが、目に止まったらぜひパラパラめくってみてください。身近な工具の素朴なスケッチが生むちょっとルーズな時間は、ものづくりがうまくいく魔法かもしれません。
※「スタッフのおすすめ本」で紹介する本は、すべて西千葉工作室にも置いてあります。アイデアを膨らませたり知識やスキルを得るために、本を読むのみのご利用も大歓迎です!
このイベントに関わったスタッフ
デザインを学ぶ大学院生。ものづくりが生む人と人の繋がりの可能性をひしひしと感じています。おえかきが好きで、スケッチをしながらアイデアを広げたり、深堀したりしていくのが得意です。